自社が世間に認知されていると思ったら大間違い。そうならない為にも業界関係者とのつながりが大事

はじめに

B2Bマーケ、特にインバウンドマーケについて、私にご相談頂く方に多いのが、
その方の会社の認知があるという前提で私に相談されているということです。

すいません。
正直、知りませんでした。

でも、もしかしたら私の前職、そして今の会社もご存じない方は多くいらっしゃると思います。

しかしそれって、別に悲観することないと思います。
なぜなら、自社を知らなくても仕事にも生活にも全く問題ない方ですから。

知ってほしいのは、自社の顧客になりうる企業に所属している方。

そうじゃない方には、余力があれば認知はされたいが、
そうでない場合は知ってもらわなくても構わないんです。

だって、広く認知されたところで、
全ての法人、個人に対応できる訳ではありませんよね?

ここでは、本当に知って頂きたい企業に認知されるために、
業界専門のメディアと、どうやって付き合っていったらよいかについて書きます。

えっ?自社の認知がされてない?「なぜ?」そう言い切れるんですか?

はい。
大体こういう怒気がこもった質問を受けることがあります。

でも事実なんですよねぇ。

考えてみて下さい。
自分の周りは、過去の仕事の繋がりが多くありませんか?

仕事のつながりでその人の転職先の社名を初めて知ることはあっても、
いきなりその転職先の事を知っているというのは余程の大きな会社ではない限り、
知っている人はいないと思うんです。

名前の知れた企業へ転職も多いと思いますが、
そういう方が私に相談しに来る必要性がそもそも無いのですし。笑

でも、現時点で名の売れていない会社を否定しているわけではありません。
むしろ応援というか、これから有名にさせられるチャンスがあると私は捉えています。

だから、どうやって自社を認知させるのかを徹底して考えるんです。

逆に、名の売れた会社に転職した人は、仮に新規商材の認知を上げるにしても、
その会社の決まったルーチンに縛られて大変だと思うのと、
私自身、そういう縛りの中で新たな取組みをするのはめんどくさいからやりたくないという気持ちでいます。

だから、ここでは認知が無い企業で、どうやって認知を得るかについて書き進めます。

ちなみに、お題目のアンサーとしては、
あなたが思っているほど、自分が所属している会社は認知されてないよ。
と言いたかっただけです。

「なにを」どうやったら、自社の認知を広げられるだろうか?

先日相談を受けた方が言ってました。
これまで所属してきた会社では、ある程度社名もサービス名も知られた中で、
どうやって新たなサービスを売るかを考え続けてきていた。

でも独立した途端、認知されていないサービスを、どうやって売ったら良いか正直わからない。
お恥ずかしい話、独立して会社をやるようになってからその事に気づいて難儀している。と。

そうなんです。
私の嫌いなパターンで、自分のマーケティングの経験値が、
自身で積み上げてきたものなのか、
会社がもともと積み上げてきたものの上でしか成り立っていないのか。

それを気づかずにいる人が結構多い。

(暴言吐きますが)それってあなたの実績じゃなくて、
会社の経験値の上にあなたがやってきたことが、たまたまハマっただけじゃないの?
という実績を、偉そうに外で語る方がたまにいるんですが、
そういう方ほど、潤沢な販促予算が使えない会社に移った途端に、
結果を出せなくなると見ています。

だって、自分の実績の前に会社の体力があっての取り組みですから。
(具体的には販促費)

で、販促費が潤沢に無い会社は、簡単な広告も打てないわけです。
露出するならまず広告と思う方もいるかも知れませんが、
月に10万の広告費も出せない会社は多くあります。

そんな広告費が少ない会社が、世間から認知を得るにはどうしたら良いのでしょうか?
世間と言っても、広い認知ではなく、顧客になりうる企業の人に知ってもらう手段です。

私はそれが業界紙や業界メディアだと思います。

では「どうやって」業界メディアに自社を取り上げてもらうのか?

これは正直、マーケティングの話からは離れていく話になるかもしれません。

例えば前職では、業界メディアの評価が最低なところから始まりました。
そもそも会社の取り組みを否定されるところから始まります。

そこで諦めてそのルート開拓を捨てるという選択も有りましたが、
私はそうはせず、しつこく理解を頂くためにその業界のメディア責任者の方に接触しました。

当然、イヤラシイ気持ちは持っています。
でも相手も百戦錬磨の方。
どうやって信じて頂けるかを諦めずに接触し続けること数年。
ようやく信じて頂いて、そのメディアで紹介頂けるようになりました。

そのメディアは、たとえ広告であろうとも、まっとうではない会社の広告出稿は、
一切受け付けないというこだわりのあるメディアで、
そこに広告を出稿できたり、寄稿したりできるようになったのは、
そこに至るまでのアナログな信用の積み重ねだと思っています。

ここで伝えたいことは、
自分たちが言いたいことを適当なメディアで、それなりに広告費を積んで出稿することは、
お金を出せる会社はどこでもできることなんです。
でも、それが信用してもらえるかどうかは全く別の話で。

広告だけではなく、
自社の記事を取り上げてもらえるだけのメディア責任者との関係性を、
信用が大事だということをここでは伝えたいです。

「なぜなら」業界関係者との信用が、結果として自社の認知に跳ね返ってくると経験したからです

もう、ここまでくるとマーケは関係なく、広報PRの領域に入ってくると思っています。

広報といえば、女性で、キラキラ系で、という印象があるかもしれませんが、
個人的にB2Bではそうでもないんじゃないかなと思っている面があります。

広報はああいう人がやるもんだから、と決めつけるのではなくて、
自社を知って頂くために、どうやったら業界紙、業界メディアの中の人に認知してもらうか?
その手段は飲み会なのか?勉強会なのか?

一度繋がったら、
自分の顔と社名と取り組んでいることを覚えてもらうために、
どうやって接触し続けるか?

それらを駆使して、
ようやくお金を掛けずに、自社の認知を広げる取り組みができるのではないかと思っています。

他にも手段はあるはずです。

私も今の職場で別な手段を見つけられるかもしれません。

また別な手段を見つけたら、別記事で書きます。