業界関係者とつながりを持ったら自社が何を提供できるのかを本気で考える

はじめに

自分の関係するメディアの関係者の方と繋がりを持てたとしたら、それは凄いことだと思います。
ただ、メディアの方は常に忙しくされているイメージで、
一度繋がっても私のようなおっさんでは、覚え続けてもらえるかどうかが怪しいところです。

でもそれは、相手に責任があるわけではなく、こちら側に提供できるネタが無い以上、
忘れられても仕方がないと思っています。

だから、どうやってメディアの方に情報を提供できるか?
というのは考え続けておくべきことかなと思います。

今回は、もしかしたらこの取組みは広報がやる領域かもしれないけれど、
広報がいなければマーケがやるしかないよねという目線から書きます。

 

「なぜ?」メディア関係者に情報提供することを本気で考える必要があるのか?

理由は一つ。

自社の取り組みの発信力をメディアを介して行うことができれば、
自社だけで発信しても届けられない企業の目にも届く可能性が高まるからです。

※メディアに載せたいから情報を作るというのは違うお話です。
※以前書いた本当に情報を届けたい人に届ける話と、
矛盾しているように見えるかも知れませんが、
私の中では矛盾していません。

自社が取り組んできたことが、そのメディアの読者にとって有益だということが、
そのメディア関係者に伝われば、掲載頂ける可能性が高まるはず。

だから、自社の取り組みを理解するだけでなく、
関係するメディアの中の人が、どういう情報を日々必要としているのかを理解する。

その上で、メディア関係者の人に必要と思ってもらえる情報を提供(考える)するんです。

広報活動に関してはその道のプロがいらっしゃいますので、
偉そうなことは書きません。

出版されている情報ですと、この野澤直人さんが書かれた著書が、
中小企業の方には合っていると思います。

【小さな会社】逆襲の広報PR術
https://amzn.to/2TRkzm7
(例によってアフィリリンクです)

※ちなみにその他のPRで著名な方の本も読んでみましたが、
広報を外注できる企業で無ければ実践が難しいと感じました。

では自分はメディアの関係者の方と「なにを」やってきたのか?

一つ例を挙げますと、
私が所属していた企業の顧客事例を自社メディアに掲載したいと考え、
事例掲載の許可を各担当者に取らせに行かせたのですが、ほぼほぼ全滅。

交渉力が全く無いので、お客様から了承を得られないのです。
(企業としてそういう事例紹介を一切NGというのは対象外です)

そこで諦めるのは簡単です。

よくありがちな詰めが甘い上司の、
「あー交渉頑張ったんだけどダメだったんなら仕方ないよねぇ」
で終わらせるのは非常にもったいない。

なぜなら、お客様だけでなく、担当した自社の営業やコンサルタントが、
面と向かい自身を持って公開できる自分の実績でもあるからです。

だからこそ、それが勝ち過ぎないように、お客様へのメリットを提示できなければならない。

それが出来ない場合に次の一手としてこんなことを考えました。

「どうやって」顧客事例を表に出すことが出来るのか?

ここまで来たらおわかりだと思います。

メディアの方に提案するんです。
御社のメディア読者を対象に、ウチはこういう事例を提供することが出来ます。
単なる結果が良かったという情報ではなく、この情報は取り組みだけでなく、
取り組む前の社内ルールをどこまで用意しておくかによって、
その後の取り組みの成功率が全く違ってくる。
そのことを御社のメディアを通して気づかせることが出来るはずです。

といった提案をして、興味を持って頂きました。
その上でウチが寄稿するので、記事のベースはウチで書きます。

と伝えて、先方の取材から原稿起こしの手間を掛けさせないように伝え了承を得ました。

今度は、顧客側です。
「自社メディアに事例紹介として載せて欲しい件ですが、
業界メディアにその話をしてみたら興味持って頂いたので、
寄稿という形で一緒に掲載されませんか?」
と伝えます。

当然のことながら、単なる事例紹介の話が、メディア掲載の話に変わり、
そのメディアに顧客名や担当者名が載ることに価値を感じて頂ければ話が変わってきます。

そうやって、最初は自社メディアの事例掲載の話で渋っていた顧客を、
業界メディア掲載という話に変化させて、事例公開を実現させました。

これは、もちろん業界メディアさんも、この寄稿の価値を価値を感じて頂けなければ実現できません。
だからメディア読者のために、どんなメリットがある記事を提供できるのかを考えるんです。

考え抜いた結果、業界メディアの方に納得頂ければ、あとは進めるだけです。

ここまでやる。「なぜなら」

それは世間から自社をどうやって見てもらうのか?
その空気を作るための取り組みだからです。

・広告バンバン打てない
・自社の認知も低い
・他社の露出に負けてる

でも関わった顧客の信用は高い。

お客様に信用頂いている会社なんだということを、あの手この手で考え抜いてアウトプットする。
その手段が自社だけでやれないなら、他社の力を借りる。
当然借りる以上は、相手にもメリットが無ければならないから考える。
それらを考え抜いて、自分のアタマの中で絵を書き、実現させるために行動する。

全ては自分が関わる会社が、
少しでも世間に認知され、自社に問い合わせをしてもらうためです。