はじめに
メールマーケの話になると、
一定の確率で「あぁ、メールってもう誰も読みませんよね」と絡まれるさとかずです。
それ半分あってて、半分は間違いどころか、
あなたが出来ないだけでしょと言いたくなるくらいです(言わないですけど)。
「メールは誰にも読まれない。」
私はこの発言の冒頭に、「あなたが書いている限り」を付けて返してあげたいです。
さて今回は、セミナー集客や、新サービスの案内などをメールで送っても、
まーったく反応が無いのでメール集客なんてもう終わった。
と、思いこんでいる残念な方を噛み付くためにメールのお作法的なことについて書きます。
「なぜ?」今まで誰もがやってきた売り売りメールでは反応が得られなくなってきたのか?
それはあなたが、メール購読者を「一個人」として見てないからです。
何千件、何万件あるメールアドレスの母数として見ているから、
どんなメールを送っても反応得られないのです。
メールを送る際に、自分自身の名前を名乗ってますか?
セミナーに来て欲しいんですよね?
新サービスに興味持って欲しいんですよね?
そのくせメール文中には「○○営業部」とか、
「○○事務局」とか言って、自分が何者なのか名乗っていない。
メール配信時の署名も同様。
eigyo@rakugonorensyuushitenaiyo.comといった営業部の共通アドレスで、
配信者の名前も○○営業部。
メールの署名からメール本文まで全く一個人の人格が無い。
そんなところから送られてきたメールを、
そもそも開封してくれると思っているところがおかしいと気づいて下さい。
相手は、あなたの会社を知ってしても、
だからといってメールを開封してくれることとは、イコールではありません。
知らない人からのメールは読まないんです。
そして知らない人から何かを薦められても、
いきなり信用もしなければ、買いもしないんです。
では「なにを」変えていったらメールを開封してくれるんでしょうか?
それは答えは一つではないですし、
場合によっては時間が掛かるかもしれません。
少しずつ紐解いて行きましょう。
ざっと要素はこんな感じでしょうか。
・配信者の名前
・メール件名
・メール本文
・信用度
・接触頻度
他にもありますが、今日はこの5つを説明します。
その前によくあるんですが、
メール開封されるのが当たり前って思い込んでる人います。
そういう人ほど以下で説明する上から3つが全部テキトーです。
メール受信者はメールを開封する前に以下の項目を判断して、
開封するか無視するかを判断していると私は考えます。
では、それぞれの説明をします。
■配信者の名前
メールを開封しない1つ目のハードルは、「誰が送ってきたメールなのか?」です
法人営業だとこれを、「○○営業部」とかで送ってるとこが結構多いです。
逆の立場で考えてみて欲しいんですが、そんなに営業されたいですか?
私は絶対されたくないので、そういうメールには極端な拒否反応を示すんですよね。
だからと言って、全く関係のない配信者名で送ったら余計に混乱します。
では配信者名をどうしたらよいかヒントを得るために、
他社から送られてくるメールを見て考えて見て下さい。
■メール件名
メールを開封しない2つ目のハードルは、「どんな要件のメールなのか?」です
今や1日に100通以上のメールを受信する方も多いはずです。
そんなメールの1通1通は受信トレイでリスト化されます。
そこから1通のメールを開封するかどうかは、メールの件名次第だと言っても過言ではありません。
その件名をテキトーに書いていたら、そもそも開封されません。
開封されないということは、本文を読んでもらえないということです。
ってことは、メール本文に100万円あげますからセミナー参加して頂戴!
って書いていたとしても、そのメッセージはその手前で届いていない訳です。
それだけ、メールの件名は重要だというのに、このことを軽視している人が多いです。
(何も考えていないだけなんだと思います)
■メール本文
メールを開封しない3つ目のハードルは、「どんなことを伝えたいメールなのか?」です
ようやく開封してもらいました。でもここで安心ではありません。
なにを伝えたいのかが書かれていますか?
その伝えたいことが自社都合の書き方になっていませんか?
——
○○のセミナーを開催します。
内容は△△です。
先着順ですのでお早めにお申し込み下さい。
www.hetakuso.com/seminar/yyyymmdd
——
こんなのダメです。
自分都合丸出し。
相手の為になるセミナーなのであれば、
その事を伝えなければ誘導先のリンクもクリックしてくれません。
メール本文ではメールを届けた相手に、
少しでも有益なセミナーであることを伝える必要があります。
言いたいことだけ書いても伝わりません。
■信用度
メールを開封しない4つ目のハードルは、「信用されているか?」です
3つのハードルよりも大事なことだと思います。
少しでも信用されている相手、企業からのメールであるかどうかで、
読んでもらえるか、無視されるかが決まると思っています。
だからこそ、メール配信者の名前とメールの件名を重視し、
その上でメール本文を購読者の為に向けた情報として書くんです。
■接触頻度
メールを開封しない5つ目のハードルは、「メールによる接触頻度」です
よくあるんですよ。
普段何も連絡してこないくせに、売上が足りないときだけテレアポしてきたり、
メール送ってきたりするところが。
そういう相手からもの買いますか?
何かの誘いがあったら、怪しいと思いませんか?
そうならないために、定期接触のメール配信が大事なんですよ。
自分都合で売り売りメール送るところに誰が反応しますか?
反応するのであれば、信用している相手の方にしますよね。
だから売り売りメールの効果を出すために、
相手に役立つ情報提供を目的としたメールを定期的に届けるんです。
ではいまから「どうやって」売り売りメール作ったら良いか?
まぁ、関係性が構築できていないなら仕方ありませんよね。
関係性はこれから構築していくとして、
今やることとしたら、「配信者名」と「メール件名」と「メール本文」の見直しですね。
「配信者名」は、
○○営業部などの営業共通メルアドではなく、個人名で個人メルアドで送りましょう。
「メール件名」は、
ありがちな表現ですが、メール受信者が興味を持ってくれる件名にする。
このヒントは、多くの営業メールやメルマガを購読してみて下さい。
その中からヒントを貰えるはずです。
それでもわからない人は、メールに関する書籍がAmazonで売ってますので、そこからヒントを得て下さい。
そして「メール本文」
これは、ある意味セールスレターやラブレターにも近いものだと思います。
相手になにを届けたいのか?
なにを知ってほしいのか?
どんな利益があると期待してもらえるのか?
これを意識して書くようにして下さい。
でも、これまでのことが唯一の正解ではない「なぜなら」信用次第で届ける内容は簡略化できるから
これ、簡単なことでして、
信用と定期接触がある程度できていれば、届けるメールの内容は簡略化できるんです。
だって知り合いからのメールだったら、一応開封しますよね?
件名がテキトーであっても一回は開封すると思うんです。
それが信用によって積み上がった関係性です。
情報提供による定期接触と信用が成り立っていれば、
あそこの会社のメールだ
↓
あ、今日は営業メールか、ま、どんな事書いてんだろうな?
↓
セミナーやるのね、興味あるしスケジュール空いてるから行ってみるか
となる訳です。
こういう手順を踏まずに売りばっかりやってると、
開封されない、ヘタしたら迷惑メールにされてしまいかねないから、
メールの配信対象者を、1メールアドレスと見るのではなく、
1個人、1企業として見るようにして、その上でメールを活用して関係性作っていきましょうね。という話でした。
あー、まだ書くことあるけど、今日はここまでです。