これまで、セミナーの開催意図から、実際に取り組んでみての失敗談のお話や、自社の情報発信をどのように行ったかについて書いて参りました。
今回は、社員が個別に保有していた名刺とそのメールアドレスを有効活用することと、今後メールアドレスを取得していくために、メールマガジンの発行を開始した事について書きます。
メルマガ発行をする前のお話
インバウンドマーケティングに取り組む以前は、業務内業務外で交換させて頂いた名刺は、各社員がそれぞれ管理し、会社で一括管理するということは積極的に行っておりませんでした。
とは言え、全く名刺情報を管理していなかった訳ではなく、忘れた頃に誰かが声を掛けて一覧リストとして纏めるという事を行っておりました。
その纏められたメルアド一覧に対して、無料で行っていたセミナーのご案内を送信していたと記憶しています。
その後、名刺管理のクラウドサービスのSanSanを導入し、社員の名刺情報をまるっと纏めることができるようになりました。
読者になって頂くであろう人達にメルマガで何を届けるか?
メルマガを配信できるメールアドレスの母集団が出来たので、
次にメルマガで何を書くかについて考えました。
私は横着なので、こういう場合ゼロから考えることはしません。
(ほんとに横着なのです。。。)
既に自分が購読している複数のメルマガからヒントを得て、
- 自社としてMustで伝えたいこと
- 読者の方にMustで伝えたいこと
- 佐藤自身がMustで伝えたいこと
をリストアップしていきました。
順を追って説明をしますと、
1は、企業として確実に届けたい情報を掲載すること。
2は、1だけであれば宣伝ばかりになるので、読者の方が購読解除しない他の理由となる情報を掲載することも考えました。
3は、そうは言ってもメルマガを書く私自身が楽しめなければ、ずっと継続することができないので、自分が継続できる「理由」となる情報を掲載するということになります。
その結果、
■自社Must情報として、
セミナーの告知や公開した記事の案内を入れることにしました。
■読者Must情報として、
企業の情報のみならず、SEO、Webマーケティングで情報を発信している様々なメディアの記事を集めて今週で公開された記事の一覧として届けることにしました。
結構な記事数になりますので、時間が無い方に向けて私がこれだけは目を通しておいたほうが良いと思った記事に星印をつけてこれらの記事だけでもご一読下さいとすることにしました。
■自身のMust情報として、
私は日々情報収集をする為に書籍を色々読んでいるので、その中でオススメの書籍と、オススメする理由を届けることにしました。
この部分が自分が継続できる理由なのは、もともと書籍を読んで社内のコンサルタント達にシェアしていたからです。^^
メルマガの初回配信時に気をつけたこと
読者に届ける内容は固まりました。
とは言え、メルマガをお送りする初回の母集団は、このメルマガの購読をしたいと意思表示された方々ではありません。
そのために気をつけたことは、ざっくり書くと以下の3点です
- どの経路で集めたメールアドレスに対し、メルマガを配信しているのかを明記
- 初回メールを送る前に、許可を得るためのメールを送る
- 購読解除の仕組みを用意
1は、配信しているお相手に対して、過去に名刺の交換、お問い合わせ頂いた等の、正規に接触させて頂いたメールアドレスに配信しているという事を伝える意図になります。
メールアドレスをどこかから購入して配信している訳ではありませんよと宣言する意図でもあります。
2は、そうは言っても1で取得したメールアドレスに勝手にメルマガを送信するのも、問題がありますし、自分自身気が引けましたので、今後定期的にメルマガを配信させて頂きますが、希望されない方は購読解除をお願いしますというメールを、初回配信の前に送るように致しました。
3は、特に気をつけました。メルマガを受け取るかどうかは受信されるお相手の希望次第ですので、希望されない場合は購読を解除する手段を作らなければいけません。
ここを蔑(ないがし)ろにしているメール配信者がこの当時は散見されたので、本当に気をつけました。
(購読の解除を希望される方は、その旨メールをお送りくださいという対応は、配信側の怠慢と傲慢なのではないかと個人的に思っています。)
以上の事を気をつけるためにも、メルマガの配信手段は、ツールを使わなければちゃんとした運用ができないと思いました。
そのためこのタイミングでメール配信ツールを導入し、結果としてマーケティングオートメーションツールを導入するまでの数年の間、フル活用して行くこととなりました。
いざメルマガ配信、即受信解除の嵐
メルマガの内容も固まり、送信前に気をつけることも押さえ、まずはメルマガの送信許可を得るためのメールを送りました。
結果は、思っていたよりも解除が少なかったと記憶しています。
多少なりともこれまで弊社と接触の合った方々だったからなのでしょうか。
「これなら、スタートでの配信母集団を減らすことなく情報を届けられるかも。」と淡い期待が膨らんだのもこの時でした^^
イケるかも!
と。
でも、本当の意味での初回配信を行った際に、現実を知ることになります。
配信直後から、受信解除がどんどんどんどんどんどんと。。。。。
そんなにビビりな方では無いつもりなのですが、
このときは「このまま母集団全部が受信解除したらどうしよう。。。」と本気で思い、ビビりました。
メルマガの配信を毎週続けていく度に配信解除が何十件もあったと記憶しています。
でも、4回目の配信を過ぎたあたりからでしょうか、徐々に解除の数が減ってきました。
本当の意味で、私が書くメルマガを「受信(購読)に値する」と思って頂ける方が残って頂いたのだとその時思いました。
(完全な思い込みかもしれません)
購読を続けて頂いた方々に全力で情報をお届け
ここでメルマガの配信意図を振り返りますと、
メルマガを届けるのは、弊社に興味を持って頂く方々であり、SEOやWebマーケティングの情報を日々触れようとされる方に情報を届け、定期接触をしていくことで弊社を記憶の片隅に置いて頂くことです。
(概ねこういう意図です)
ウチに興味があるから、メルマガは購読しておこう!という方もいらっしゃると思いますが、それ方々以外でも、
ウチには興味無いけれど、メルマガを購読さえしていれば、自分(購読者の方)が情報収集しなくても週1でまとまって送られてくるから、このまま購読を続けよう。
と思われる方もいらっしゃると思います。
この「購読を続ける」を選択頂いた方々に対し、その期待を裏切らない情報発信を行っていくことが、これからのメルマガ運用で一番気をつけるところだと思いました。
数えてみたら、これまでメルマガを212回お届けしてきました
この記事を書いている時まで全く意識していなかったのですが、2014年からメルマガを始めて、毎週書いていたら212回もお届けしていたようです。
その間に、配信を週2にしてみたり、お届けする内容を変えてみたりと、どうしたら読者の方々にとって有益な情報をお届けできるかを考えて配信して参りました。
結果として、「受信(購読)に値する」と感じて頂ける読者の方々に一定の情報は届けられているのかなと思っております。
(完全に勝手な思い込みです ※2回目)
そして、メルマガで売り込みはせず、読者さんとの関係性を作っていくことを意識して書いてきました。
ですので、メルマガから売上を上げるといった事は、弊社ではほとんど行っておりません。
(ほとんどというのは、たまにセミナーDVDの案内を出すので、その時くらいです。)
メルマガを通した読者さんとの関係性が、リアルな場で花を開いた
私が書いているメルマガの特性上、読者さんと交流を図るという事を行っていないので、212回の配信全て、私から一方的な情報の発信でした。
その為、読者さんがこのメルマガをどのように捉えているのかについて、知る術がありませんでした。
それがひょんなところから、多少なりとも評価を頂いている事がわかったので、ここでいくつかご紹介しますね^^
私が異業種交流会で名刺交換した際、その相手の方がメルマガ読者さんで、直接(良い)感想を頂く
ある時メルマガの登録がバンバンされた時があり、そのきっかけが個人の方がまとめられたブログで弊社のメルマガが好意的に紹介されていた
弊社のコンサル宛にクライアント様から、受信しているメルマガを他のメンバーにも読ませたいとお問い合わせ頂く
弊社コンサルタントがお客様のところへ定期訪問した際に、メルマガのことで好意的な意見を頂戴する
といった事がありました。
直接感想を頂くことも、間接で感想を頂くこともどちらも、続けてきて良かったと強く思える出来事でした^^
メルマガを「受信(購読)に値する」と思って頂ける方々に、毎週情報をお届けしてきて本当に良かったと思っています。
でも、これって自分だけでも、自社だけの結果では無いんですよね。
他社さんや、専門情報メディアさんが、日々有益な情報を配信して頂いているからこそ、弊社のメルマガは今の形として出来上がり、読者さんへ情報をお届け出来ているのだと思っております。
この場を借りて、様々な企業さんや、専門情報メディアさんに対して御礼申し上げます。
まとめ
・メルマガを始める前にどの母数に対して送るのかを決める
・配信する目的を決める「関係性構築」or「販売」
・配信する内容を決める
・初めて配信する際に、どういう毛色で取得したアドレスなのかを明記
・必ず購読解除できる仕組みを用意する
・購読解除は必ずある
・購読を続けて頂いている方々に何を届けるかを常に考える
・メルマガを毎週配信すると決めたら必ず続ける
・読者の方々に「受信(購読)するに値する」メルマガを日々考えて発信する
メルマガをどのように進めていったかについては、以上になります。
それではまたの機会に。