はじめに
会う方からたまに、
「マーケティングを学びたいんですが、なにかおすすめの本ありませんか?」
と聞かれます。
この質問が、マジでクセモンでして。。。
その人のこれまでの背景がわからなければ、薦めようが無いというのが正直なところです。
確かにマーケティングの有名な書籍は様々ありますよ。
でも質問してきた方が、
・普段ビジネス書を読み慣れているのか?
・専門用語は多少は知っているのか?
・どこまで本気で学ぼうとしているのか?
によって、自分自身がオススメしたい本を紹介しても、理解できないんですよね。
(昔の自分のように。。。)
今回は、そんな15年前にマーケティングなるものに触れ始めた当時の自分に向けて、
今だったらどういう伝え方をするかな?と妄想を膨らましながら書いていきます。
そもそも「なぜ?」開発者だった自分は、マーケティングなるものに触れようとしたのか?
はっきり書きます。
何も考えずに、というの言いすぎかも知れませんが、
正直よくわからずにビジネススクールに入学してマーケティングを専攻してしまいました。
新卒から主に金融系のシステム開発をやっていた私が、個人事業で独立し2年経ったあたりのことです。
単純に会社勤めだった頃から収入が3倍近くまで上がり、そのお金を自分にどうやって投資するかを考えてました。
そんな当時の自分は、
開発に必要な技術書とマンガ本しか読んだことのない短大卒です。
開発と言っても今のようなWeb開発ではなく、
銀行や保険業界で使われているCOBOLという言語を使っての開発でした。
かなり実入りは良かったのですが、
開発者としての自分将来の見通しが見えない中で、
自分の仕事の幅を広げたい一心でビジネススクールに飛び込むのです。
結果は相当端折りますが、
その時点でマーケティングを学ぶ以前のレベルのアタマでした。
29歳の自分はマーケティングを学ぶの前に「なにを」学ばなければいけなかったのか?
直球で書くと、自分はただのバカだったんです。(今以上に)
自分のアタマのOSがWindows95で、ダイヤルアップ回線なのに、
いきなりSAASのソフトを入れて学ぼうとしてたんです。
※ま、要は、処理速度も記憶容量も転送速度も足りないアタマなのに、
キャパを超える知識を入れ込もうとしてたってことです。
大枚はたいてスクールに入ったは良いものの、座学ではなく事前に課題図書が出されて、
既に大枚はたいてるのに、
さらに追加で本を買って読まなきゃいけないわ、
動画を買って見なきゃいけないわと、
他の受講者と同じスタートラインに立つまでに、事前にインプットすることがマジで多かった。
その上でWeb上で受講者同士で意見を交わすんですが、これに全く入っていけない。。。
議論に参加しようとしても、みんなが交わしている内容が頭に入ってこない。。。
超楽観主義の自分もその時は流石に、「これは参加する以前の話かな」と凹んでしまいました。
では「どうやって」そのどん底から抜け出せたのか?
それは、私に手を差し伸べてくれた方によって抜け出すヒントが得られました。
それは私と同じ受講生で私より10歳ほど上の方々でした。
彼は、私に足りないものが何か見えていたんだと思います。
その時の私は、多少は虚勢を張ってたところがあります。
課題図書も理解したフリ、わかってないこともわかったフリ。
ちゃんと読んでいるし、考えているけれども、全く発言が出来ない。
発言しても的を外した意見の繰り返し。
それを見かねたのか、手を差し伸べてくれた方から教えて頂いたのは、
マーケティングを学ぶ以前のことでした。
それが、「質問力」と「コメント力」です。
何かを学ぶ上で、それが書籍なり座学であったとしても、
自分の考えをまとめることと、伝えることが出来ないと、
本来伝えたかったこと、聞きたかったことが相手から引き出せない。
私はそれが弱かったので、その方から、
まずは「質問力」と「コメント力」を読んで実践するところから始めてみたら?
と薦められました。
※今回紹介する書籍は明治大学教授である齋藤孝さんの著書です。
興味持ったらAmazonで買って読んでみて下さい。
書籍を薦めてくれた方から言われたのは、
人から何かを学ぶには、インプットのちからだけでなくアウトプットの力も大事。
アウトプットの力とは、文字に起こすだけでなく、言葉に表すのも該当する。
議論を交わすにしても、このアウトプットの能力が弱いと、
そもそも自分が本当に伝えたいことが、全く伝わらない。
だから、アウトプットの力を身につけるために「質問力」を読んで身につけるんだと。
そして「コメント力」は、一歩進んだお話で、
相手から聞き出したことをさらに深ぼって聞き出すためのスキル。
相手から聞いた話をより深く理解するためにも、
自分の経験値や思考をくぐらせた上でコメントとしてアウトプットする。
それが相手に刺されば、さらに突っ込んだ話を伺えるようになる。
これらのスキルが自分には備わっていなかったので、
マーケの前にはまずここからでしょう、という感じで薦めて頂きました。
焦らなくて大丈夫
このスクールに自腹切って参加してきているだけで、他の人とは違う行動しているんだから。
だから諦めるんじゃなくて、どうやったら今の状況を打開できるか?
そのために必要な事を身につけるのかを考えたほうが良いよ。
と言ってもらい、バカが多少は利口に近づくための一歩を歩み始めました。
でも、疑問が湧きます。
同じ自腹を切った受講者なのに、
どうしてこんなバカに手を差し伸べてくれたのか?
「なぜなら」その方は、ご自身が受けた恩を次の人に送るという事を素直に行っただけ
ビジネススクールを卒業してから聞いたことがあります。
「なぜ、私に手を差し伸べてくれたんですか?」
理由は簡単でした。
自分も昔は似たような状況だった。と。
開発者からキャリアをスタートし、その後マーケティングに関わるようになっていった際に、
始めは全く使い物にならなかったと。
その時に手を差し伸べてくれたのは、会社の先輩達でそこで言われたのが「恩送り」という言葉。
「恩は返すと言う人はいるけど、受けた恩をその人に返したって、行って来いで終わってしまう。
本当に恩を返したかったら、その恩は苦労していた自分に境遇の似た人に送れ。」と。
だから、君は次の人に恩を送ってくれれば、この連鎖は止まらない。
という言葉を受けて、今の自分のベースが出来上がっているなぁと感じています。
まとめ
めっちゃ長文になったので、まとめます。
おい、29歳の自分。
15年後の俺がとやかく言ったところで、絶対聞く耳持たないだろうから、
ガッツリ凹む経験をもう一度しろ。
凹んだ先に、見えてくる光があるから、それに従って根性据えて学びやがれ。笑
でもこれだけだと怒られると思うので、
マーケティングを学ぶ前に読む本を最後に昔の自分に教えてやろうと思います。
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こんなところですかねぇ。(全部しっかりアフィリリンクです^^)
要はマーケティング知識をインプットする前に、
自身のアタマのOSをアップデートするための本を読んで、
その上で本来学びたい事を学んだほうが、結果的に近道になるんだなと理解して頂ければと。
“マーケティングを知らない29歳当時の自分に、15年後の自分がマーケティングの入り口について伝えたいこと” への1件のフィードバック