はじめに
私がマーケティングを学び始めた頃に陥っていたのが、
本やビジネススクールで習った事をそのままなぞって、
自身のビジネスに活かそうとしていたというのがあります。
今思い出しても全く笑えない話なのですが、
自分自身が何のツテもないのに、他人の人脈に頼った施策をしたり顔で語ったり、
潤沢な資金も無いのにそれっぽい広告使おうとしたり。。。。
一番恥ずかしいのは、取り組む施策の見栄えだけに囚われ、
仮にその施策を取り組んだ場合にどのくらい売上が見込めるのか?
突っ込んだ資金の回収が可能なのかどうか?
そんなことすら目を向けられずにいた低レベルな自分。
今日は、そんなイキってた阿呆な自分に向けて、今だったらこういう取り組みから始める。
そういう目線で書いていきます。
「なぜ?」施策だけに目を向けちゃいけないのか
もうわかりきっていることですが、
他社の成功事例を真に受けたところで、自社でそれが再現できるか?という話なんです。
・人
・モノ
・金
これらがピッタリ合う事例であれば、そのまま使うことだって可能かもしれませんが、
大体にしてビジネススクールや書籍に出てくる成功事例は大手企業ばかり。
中小企業はそれを鵜呑みに出来るわけないんです。
でもそれがわからなかった当時の自分。
恥ずかしい限りです。。。
という訳で、人、モノ、金、という切り分けで、
自社のリソース状況を把握しないことには、
マーケがどうの、営業がどうのと語れるわけが無いんですよねぇ。
マジで阿呆だったな当時の自分。
「なにを」把握するとこから始めようか?
それはもちろん、人、モノ、金です。
■人
マーケに取り組む上で、自分の周りにはどんな職種の人がいて、
どういう人であれば協力を得られそうなのか?
どういう人であれば協力を得られそうにないのか?
人がいないから出来ませんは、阿呆すぎる言い訳なのでやめて下さい。
自分が協力を得られる人、得られない人を切り分け、
その上でどうやって迷惑をかけない範囲で協力を得られるのかを考えます。
■モノ
自社が使えるモノを把握します。
Webサイトであったり、これまでの架電先の企業リスト、
カスタマーセンターや、コールセンターなども該当します。
商品やサービスも武器の一つですね。
他社と差別化出来るのであればそれは一つの武器です。
■金
人にもモノにも関わってきますが、
販促費としてどのくらい使えるのか?使えないのか?
あとは現状の人とモノでどのくらいの費用が掛かっているのか?
この理解をしないことには、にっちもさっちも進めようがありません。
現状の人、モノ、金を理解して「どうやって」武器を定めていくのか?
私の場合は結果としてモノから武器を選んできました。
というのも、私が渡り歩いてきた中小企業では、
金が武器にできるようなところはありませんでしたし、
人材が豊富であったところもありませんでしたので。
ということで、
あるところでは、
検索経由からサイトへの流入が潤沢にあったサイトを武器にしたり、
あるところでは、
ブラックボックス化しているロジックを解析したコンサルタントの経験値を武器にしたり、
あるところでは、
提供している整体技術が特殊でその技術のファンになったお客様を武器にしたり、
現職では、
現時点で唯一無二の成果保証を謳った英会話教育を武器にしたり、
これらを武器として尖らせた上で、
それを活かす為の施策を考えて実践し、トライ・アンド・エラーを繰り返していきました。
ということで、
マーケやるにしても、妄想ありき、施策ありきではなく、
現状を理解した上で、一番取り組むべきことは何かを見定め、
それを施策に落とし込んでいかなければ、それは単なる机上の空論だぜ29歳の自分。
と言ってやりたいお話でした。