前回は、メディアを活用した露出をどのように行っていくかについて書きました。
今回は、そうは言っても人前で喋るのが得意な人もいれば、不得意な人もいるし、文章を書くことが得意な人も不得意な人もいるのに、その辺についてコンサルタント全員がセミナー、記事投稿のいずれかに対応できたのかどうか?
この点について疑問に持たれている方もいらっしゃると思いますので、この点をどうしていったかについて書きます。
できることなら、本業に集中したいはずのコンサルタント
考えてみて下さい。
今まで人前で喋る必要のなかった人や、
オウンドメディアに記事を書く必要のなかった人たちに、
今日からセミナーで喋ってね。
今月のブログ記事、君書いてね。
と言われて、「任せて下さい!」と直ぐに反応できる人はいないと思います。
当時、弊社の社内体制は、メインでお客様に対応する営業寄りのコンサルタントと、完全に裏方でSEO施策に没頭する施策寄りのコンサルタントがそれぞれタッグを組んでお客様にコンサルティングをさせて頂く体制を取っておりました。
その為比較的、営業寄りのコンサルタントは人前でお話させて頂く機会が多いので、セミナーで喋ってもらうことに対してそれほどの抵抗はありませんでした。
(モチロン多少の抵抗はありましたけども。)
そして、裏方で施策に没頭しているコンサルタントは、お客様のサイトのSEO成果を上げて、お客様の期待に応えることが課せられた使命でしたので、そこに対してのやる気は相当なものがありましたが、それ以外は言い方は悪いですが、「自分たちの仕事ではない」という考えが多少なりともあったと思っています。
では、コンサルタントたちにどのように協力を仰いだか
ハッキリ書きますが、最初は「強制」でした。
(本当にそうなのです。。。)
ですから、面と向かって私には言ってきませんでしたが、多くのコンサルタントは私に対して不満を抱えていたと思います。
(だって、そうでなくても忙しいのにさらに仕事を増やすわけですから。しかも普段の業務とは違う事を。)
でも、自社の知見を外部に広めていくには、現場を離れた私がやっても本当の意味でナイルの実力を広めることにはなりません。
だからこそ、現場で全速力で走っているコンサルタントたちに、さらに重荷を背負わせやってもらうことにしました。
当時私は、コンサルメンバーに対して、こんなニュアンスの話をして強制させたと記憶しています。
自分は今後、この会社を一人の有名なコンサルタントだけが目立つのではなく、その彼が育てた君らがもっと目立って、
「あそこの会社って、他にも使えそうなコンサルタントがいろいろいるんだね」
って見られるようにしたいんだ。
そのためには、前線にいる君らにセミナーなり、記事を書くなりしてもらいたいと伝えて、強制させました。
コンサルタントに協力を仰いだのは、
セミナー登壇とブログ記事の投稿、そして他社メディアへの寄稿です。
ここで関係者へのヘルプは、私と土居で役割を分担して行いました。
セミナーの質の担保は私が行い、自社他社問わず、記事を書くことに関しては土居に確認をしてもらうようにしました。
セミナーの質の担保については、以前の記事で紹介しましたので割愛します。
自社メディアへの記事投稿のハードル
当時の会社のオウンドメディアは、取締役が監修していて、同業の方に読んでもらっても恥ずかしくない質を担保した内容を、毎回一球入魂で書いていました。
その為、その取締役が育てたオウンドメディアに記事を書くのは非常にハードルが高いものでした。
結果として、オウンドメディアに記事を書くメンバーを選抜して、取締役からOKも貰うまで記事を書き直すことをしておりました。
その理由としては、初心者向けの情報はオウンドメディアに既に用意されており、同じような事を書いても必要が無いため、その時その時のトレンドに合わせた、「弊社の見解」などを書く必要があったのです。
とは言え、前職で運用していたオウンドメディアをご存じの方には既に公開されている記事は一度は読んだことがあるかもしれませんが、読んだことのない人に、SEOの基礎情報を届けることはできないものかと考えた結果、他社のメディアさんに寄稿させて頂くことを考えました。
他社メディアへ寄稿することで、これまで接触出来なかった層の読者に接触
その時、弊社コンサルタントがLIGさんに寄稿できるお話を丁度頂いてきて、
これはなんて良いタイミングだろうと言うことで、寄稿させて頂くことにしました。
合わせて、他のメディアさんにも接触していき、寄稿のお話をいくつかさせて頂きました。
ここの記事の内容に関しては、それぞれのメディアさんが持っている特長に合わせて、そこにSEOの考えをいれるとどういうメリットがあるのかについてを、寄稿担当者と土居ですり合わせて書いてもらった記憶があります。
寄稿記事に関しては、自社のメディアと比べると専門性を重視するよりも、対象メディアの読者さんに対してわかりやすさを重視することにしたので、担当したコンサルタントは書きやすかったと思います。
なぜなら、普段接していたお客様には、わかりやすさを意識して施策の説明をしていたので、お客様へのわかりやすさを意識できている者にとっては、普段通りの伝え方を文章に落とし込めば良かったからです。
これによって、セミナーを担当するもの、自社メディアで記事を書くもの、他社メディアに寄稿させて頂くもの、とそれぞれ数名ずつ知見を露出するコンサルタントが誕生しました。
まとめ
・自社の知見を広めるには中途半端な理解者ではなく専門家に発信してもらう
・その為、強制してやってもらうことにした
・自分が嫌われ者になっても仕方ない
・結果として表に立ってくれたコンサルの名前が少しでも広まればいい
・オウンドメディアの読者に合わせた記事投稿することに妥協はしない
・他社メディアの寄稿はメディア読者を意識し、役立つ知見を提供する
セミナーとメディアを活用した知見の公開をどのようにやったかについては、以上になります。
これを進めたことで、前回の記事でも書きましたSchooさんへオンラインセミナー講座を持たせて頂くことになったのですが、これについては次回詳しく書きますね。
それではまたの機会にm(_ _)m